[実施日] 1995年７月８日（土）
[ﾙｰﾄ&ﾀｲﾑ]
近鉄桜井09:30-->聖林寺-->11:40不動の滝-->12:00[14.0Ks]談山神社12:25-->上畑-->下畑-->
14:20[25.7Ks]栢森-->15:40[31.5Ks]高取城趾-->16:30[36.0Ks]壷坂寺17:00-->17:50[41.6Ks] 壷坂山駅

急遽金曜日夜に計画し、桜井〜壷坂寺を歩いて来ました。暑い日になりそうなので木陰の山道を多くとったのは正解だった。　　　　　　
桜井駅　　9:30 歩き始め --近鉄特急で八木まで行き過ぎてバック、この方が早い。
阿部文殊院--拝観料を払って本堂に上がらないと、障子が閉めてあって本尊を拝めない。反発を感じて上がらず。境内に東西の２つの古墳。
聖林寺　 --高台にあり、大和盆地の山辺の道の方向の見晴らしがいい。
　 崇峻天皇陵に立ち寄る。単調な登り坂の道路、車が多い。御破裂山の西側の山道を行く手もあるが、不動の滝を見たかった。暑い、汗だく。
不動の滝 --11:40 水が冷たくて、飛沫が涼しい。水を飲み、頭からかける。道路際に破不動(ﾜﾚﾌﾄﾞｳ)、不動を刻んだ石が刀で切ったように割れている。

多武峰 --屋根のある屋形橋がいい。擬宝珠は建設当時（17世紀?）の物のまま。
談山神社 12:00〜12:25
前から一度来てみたかった所だ。観光客は数人程しか会わず、靜か。拝観料をとるのがしゃくだから本殿には入らず。十三重の塔は写真で見て想像してたより小さかった。
　 風の通る木陰で弁当を食べようとしてたら、庭の手入れをしてるおじさんが「これ使って休んだら」と親切にベニヤ板を持ってきてくれた。

↓ 登りの小道、杉と桧の植林された木陰の道、風があって汗に涼しい。
冬野集落　--12:50 標高 650m位、こんな高い所にも数件の集落があるとは！良助法親王（亀山天皇の皇子）墓、こんな山奥に陵墓を作ったのは何か意味があったのだろうか。

上畑集落　--地図には上畑から栢森への小道の近道がある。家にいたおばさんに聞いてみたら、「最近は人が歩かないから通れるかどうか」、と。入って見たが、草ぼうぼうで薮こぎ状態になり、諦めて引き返す。
下畑集落 --近道なら500m位の所を下畑経由で 2.5Km位の車道を遠回り。山が急峻なので車道（林道）は等高線に沿うように遠回りする。
林道を下る途中の川縁に「女渕」の案内説明板；皇極天皇が642年にここで雨乞をした、と日本書紀にある、と。大和は歴史が古い、と感心する。

栢森(ｶﾔﾉﾓﾘ)
　式内カヤナルミノミコト神社あり。万葉集ゆかり？ ここから高取城趾へ登る道があると本で見ただけで地図には出てない。集落の人に聞くと、「下流の集落の入り口に綱が張ってある所から入るが、先日の大雨で道が荒れてるかも」と、親切に教えてくれる。行ってみると、川と道路を跨いで両側の山を結んで藁縄が張ってあり、中央に奇妙な細工ものがぶら下がっている。勧請綱といい、川下から部落へ入って来る厄神をこれでシャットアウトしているもので、毎年１月１７日に綱の掛け替え神事がある、と説明有り。「高取城趾へ」の小さな標識がある。途中にも標識あり、迷うことはない。
登りは暑い、上を脱いでランニングシャツのみでも汗だく。

綱の所から35分、猿石のある所へ出た。次に、城門の遺構の石垣があったが、なかなか本丸が見えてこない。
高取城趾 --天主台：15:40
　　観光客２組６人、やっと人に出会った。標高564mの山の上に、想像してたよりずっと広大な山城であった。

ハイキングコースの小道を下る。途中に羅漢岩。

壷坂寺　16:30 --
この時刻でもまだ観光客は多い。回廊脇にラベンダーの花壇、ほのかな香り。臭いの花園の方へは行かなかったが、目の見えない人への香りのサービスらしい。

ハイキングコースの小道を下る。
信楽寺：お里沢市の墓。

高取土佐 --旧家老屋敷長屋門が残る。
「土佐の褌町」と言われる旧道に沿った長い町、落ち着いた家並。漢方薬の店、製薬会社が目につく。
壷坂山駅 --駅前の横断アーチに「薬と観光の高取町」
17:50着 41.6KS 約30Km
駅前で缶ビールを買って、発車間際の電車に駆け込む。


　このコースは山あり、清流あり、名所あり、眺望ありで歩きのコースには良い。
行程が長い人には、前半の談山神社から明日香の石舞台へ下るのと、石舞台から後半の栢森経由、高取城趾への２つのルートに分けるとよい。